コミュニケーション記事 2012-06-19

93 「大切な出会いと言葉」


梅雨です。

あなたにとって梅雨は
何色ですか?

今年の梅雨は?
昨年の梅雨は?

雨は何色ですか?

今年の雨は?
昨年の雨は?

そして、今日の雨は?

私にとって、とても大切な出会いと
言葉があります。

いつも、いつも
何度も、何度も
繰り返し思い出しています。

いや、わざわざ思い出す、と言うよりも
自然に湧き出てくる!!

必要な時に、
水道の蛇口をひねって出す水。

山の中にある自然の湧水
意識しないで
いつもコンコンと湧き出ている水。

そう、自然の湧水です。

私は、若いある時期
ピアノを弾いて生活していました。

そのために、
ピアノの先生に附いてレッスンを受けていました。

ピアノの先生は
おじいちゃん先生でした。

その時代に、
男性で、音楽大学を卒業する。
そして、ピアノを弾く。
とても珍しいことです。

ちょっと興味があり、知りたかったので
ある時、練習の合間に聞いてみました。

お茶をすすりながら
ポツリポツリと話される自分の歴史。

先祖は、ある大きい大名の城代家老だった。
明治の廃藩置県で一応は貴族になった。

そのお蔭で、明治政府の高官になれた。
子供時代は、大きい屋敷に
女中さんたちが、沢山住んでいた。

話を聞いていると
それはまるで映画の中の世界です。
別世界
夢の中の世界です。

そして今、住んでいる家は
長屋。

六畳二間、
その中の一間に
グランドピアノがデンと置いてある。

もう一間が
応接室兼、居間兼、寝室。
台所は土間(分かりますか?)
トイレは長屋の共同トイレ。

先ほどの夢の中の世界とは
正に、夢の中ほどに違う世界!!!

この違う世界を、本当に、いかにも
楽しそうに、ニコニコとして話される。

言葉も無く、ただ黙って
聴いている私。

今でも鮮明に、覚えています。
ちゃぶ台に置かれた
お茶を飲みながらの二人の姿を。

何度思い出しても
感動で胸が震えます。

ある日、そんな先生に相談しました。

「先生、私には音楽的な才能が無いようなので
 ピアノを弾くのを止めようと思います」

「んん・・・・。
 私には分かりません。
 田口さんが、音楽的な才能が有るか、無いか。

 ただ、これだけは言えます。

 今までピアノを弾き続けてきた。
 今まで練習を続けてきた。

 つまり、続けることが出来る能力を
 持っている。
 そして、努力をすることが出来る能力を
 持っている。

 音楽的才能が有るか、無いかは
 その先に花開くのじゃないかな」

何と素敵な言葉ではありませんか!!!!

「続けることが出来る能力」
「努力をすることが出来る能力」

私の人生の中で、燦然と輝く言葉。
先生のこの言葉が
私の人生を支えてきた。

そう言っても過言ではない。
決して、言い過ぎではない。

人との出会い
言葉との出会い

あなたの人生の大切な時に
あなたの人生のいい時期に

あなたは、
誰と出会い
どんな言葉と出会いましたか。

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

〇づけコミュニケーションを詳しく知りたい方はこちら

コミュニケーション能力が上がるセミナー情報はこちら
〇づけコミュニケーション

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
コミュニケーション記事一覧へ戻る