コミュニケーション記事 2009-08-11

36 「お墓掃除」


この季節!!
この時期!!
この暑さ!!
せみの声!!

夏草のムッとする感じ!!
ブーンと飛ぶ蚊の羽音!!

この条件が揃うといつも、
そう、いつも、必ず思い出す。

子供のころ、まだ、3,4歳位の小さい頃、
父と母に連れられて田口家のお墓掃除に行っていた。

嫌だった。
子供心に嫌だった。

なぜ?
どうして?

大人になった今でも
上記の条件が揃えば嫌に決まっている。

共同墓地だから、小さい山全体が無数のお墓で一杯である。
一年分の草や木が生い茂っている。
今のお墓のように綺麗でしゃれたお墓なんてものはない!!!

普通の石ころが重ねてあるだけ
板っきれに墨で名前が書いてあるだけ

そんなものが、もう無くなって、
ただ小さな、こんもりとした土があるだけ。

そこを分け入ってのお墓掃除!!!!

嫌だった!!
と言うよりも、怖かった?のかな?

その当たりの年齢からかもしれない?
今でも、虫、藪、それに類するものは苦手である。

父と母は、鎌で草を刈り
雑巾でお墓をきれいに拭く。
その間、私は父か、母の後ろを
離れずについて回る。

最後に、お線香とローソクに火を灯す。

「圭二、おいで」と母が呼び
スッキリ綺麗になったお墓に
3人で手を合わせる。

それからしばらくして、父は自分のお墓を買った。
幸いにもその墓地は掃除の必要のない墓地だった。

お墓掃除したお墓には、もう、40年も行ってない。
まだ、あるのかな?

いつも、いつも。
毎年、この時期になると思いだす。

「圭二、おいで」と
父と母が呼んでいるような気もする。

「もうすぐ行きますからね」
お墓参りに行こう!!!!

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