コミュニケーション記事 2009-06-23

23 「Aさんの出会いの話」


今朝、久しぶりにあるミーテイングに出席しました。

その時のAさんの話です。
Aさんは有名な陶芸家です。

まだ元気盛りの、
さあ~、今から自分の窯を持つぞ!!
としていた頃の話。

ちょうどその時、地元に民藝館が建設されて、
展示品の搬入を手伝った。

その時の館長さんが、
搬入される品物を一つ一つ膝まづいて手に取り
「いいねえ~!!! すばらしいねえ~!!」
と言いながら、

産まれたばかりの赤ちゃんにでも触るように、
まるで舐めるように、
そっとさすりながら言われる。

若い自分にとっては、
朽ちかけた薄汚いような茶碗や
不細工な竹細工にしか見えなかった。
いったいどこが良いのか理解出来なかった。

それから十数年と年月が流れて
民芸館に展示してある竹細工の籠と
同じ産地の籠に出会った。

買ってみた。
使ってみた。

そして、この籠の凄さを知った。
丈夫である。
壊れない。
少々の荷物でも底が抜けない。
持ちやすい。
握りやすい。

「ああ~、そうか!!!!。
館長が言っていたのはこれか!!!!」

自分が今あるのは、あの時の館長と、
あの時の民芸品との出会いである。

そして、あの出会いから40年。
あの時の館長は亡くなられた。
でも、民藝館は立派にそこにある。

今は自分が、その民藝館の館長である。

皆さんの出会いは・・・・・・。

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