コミュニケーション記事 2009-06-08

16 「座右の銘」


今回は何とまあ~、
私にしては多少「真面目系」のタイトルでして・・・。

梅雨になると思いだすシーン2です。

昔々、ある所におじいさんのピアノの先生が住んでいました。
(昔々と言うほど昔に、ピアノがあったか?)
(まあ~、そこまで深く考えないで)

そこへ一人の若者が、と言いたいが、
明らかに中年の、おじさんがピアノを習いに行っていました。

おじさんは、結婚式場やホテルのラウンジ、バー等、
色んな場所でピアノを弾いて生活しています。
(そんな昔々と言う昔に、結婚式場やホテルがあったかあ~!!!)
(まあ、まあ、そこまで深く考えないで、単なるお話、そうそうお話!!)

おじいさん先生は、おばあさんと10歳くらいの孫娘の三人暮らしです。
どうして10歳位の孫娘が一人でおじいさんたちと暮らしているのか、わかりません。

おじさんはもっとピアノが上手になりたくて
おじいさん先生のところへ片道1時間かけて通っています。
今年で3年になります。

今日も雨の中を1時間かけて先生の元へ行きました。
先生は小さなちゃぶ台の前でテレビを見ながらお茶を飲んでいます。
(そんな昔々と言う昔に、テレビがあるかよお~)
(まあまあ、単なるお話、そう、お・は・な・し)

今日のおじさんは、この梅雨空のような表情です。
おじいさん先生が優しく声をかけてくれます。

「ああ、どうぞどうぞ、よく雨が降るね」

「よく振りますね」

「まあ、お茶でも飲んで・・」

「はい、ありがとうございます。
 ところで先生、私はピアノを弾くのを止めようかなと思っています」

「あら、どうしてですか」

「はい。どうも私にはピアノを弾く才能が無いような気がします」

「んんんんん・・・・。私は神様じゃないから、
 人に才能があるかどうかはよくわからんが、
 あなたは、今までピアノを弾き続けてきた。
 音楽的才能があるかどうかは私にはわからん。
 でも、あなたはピアノを弾き続けてきたという才能があるではないですか」

「・・・・・・・・・・・・」

「才能というのは、続けてきた結果わかるものだし
 花開くものじゃないかな。んんん・・そう思う」

「!!!!!!!!!!!」

レッスン後、帰りの車の中の私(おじさん)の気持ちは
梅雨のシトシト雨とは反対に
とてもすがすがしい、晴れやかな気分でした。
(そんな昔昔に車があるかよー)
(車と書いたが、自動車とはかいてな~い。は・な・し)
それから私の「座右の銘」は

「続けた結果、才能はわかるし、花開く」

自動車の、左右に雨を弾くワイパーが、メトロノームに見えました。

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