コミュニケーション記事 2009-05-16
11 「入院しました」
友達の話しパート2です。
プルルン~~。
「はい。田口です」
「あっ、田口さん。 N男です」
「おおお。久し振り。元気ね?」
「いやあ~、んんん~、それが・・・。入院中なんですよ」
「えええ。そりゃあ、またどうして?」
「それがあ・・・、帯状発疹なんですよ・・・・」
「あらあ~。何でまたあ」
「んんん・・・ストレス・・・・・らしいんですよ・・・・・」
いつも元気で、明るく歯切れよく話す彼にしては
明らかに暗く、沈んだ声とテンポです。
A男君とは40数年来の付き合いです。
「ストレスなく、自由に生きる」 ことが彼の信念、価値観です。
高校卒業後から直ぐ、今で言うならば「フリーター」を40年続けています。
ここまで来ると、もう本物の「フリーター」という職業とも言えます。
半年、一年働いて(彼の場合は3食付きの住み込みが多い)
ぶらっと旅に出て、そしてまた、半年、一年働く。
そうしながら、お金を貯めて土地を買い
自分でコツコツと、そうです、全くの自分一人で、です。
(大工さんの手を借りずに、という意味です)
2年ほどかけてマイホームを建てました。
家の中には、デーンとエレクトーンがあります。
このエレクトーンのスピーカーがまたでっかい、
洋服ダンスくらいの大きさです。これが2個。
このでっかいスピーカーをガンガン鳴らしながらエレクトーンを弾くことが
彼のストレス発散と趣味の一つです。
(独学で弾いています。近所からの苦情が来ないほどの田舎であることをお伝えします)
それと家の中には、ステレオとテレビとラジカセコンポが山のように置いてあります。
粗大ゴミで出してあるのを、いただいて来るのだそうです。
なぜそんなに沢山あるかというと、どれが正常に動作するか分からないし
動作してもすぐに壊れる場合が多く、常に予備が必要である!!!!
経験上、そうした方がいいと学びましたよ。と彼の言葉です。
もう一つ、彼の最大の趣味は「車いじり」です。
40~50年前の、ボロボロのオールドカーを格安で手に入れて
一年くらいかけて動くようにする。
そして、その車でドライブをする(ほとんどの場合一人で)
車を見つけて、こつこつとリストアをする、そして完成させる、
このプロセスが彼にとっての「至上の幸福」だそうです。
そんなストレスなく40数年自由に生きてきた、つもりの彼が
ストレスで入院!!!!!!!
私にはよくわかります。
「ストレスなく自由に生きる」ことに、こだわり過ぎて
「ストレスなく自由に生きる」ことが、ストレスになっていた。
40年付き合っているとそう思います。
そんな彼です、勿論、そう勿論です、
自分の意志で「結婚」はしていません。
電話があった次の日、彼の大好きな車の本を買って、病院へお見舞いに行きました。
受付で聞いた病室を覗きますが、いません。
看護婦さんに聞くと、談話室ではないでしょうか、と教えてもらう。
談話室を覗くと、窓ぎわで椅子に座り、
ボンヤリと、肩が落ち、何だか寂しそうに
(私にはそう思えた)外の景色を眺めている
彼の後姿が見えました。
声をかけるのをためらい
しばらく彼の後姿を眺めていました。
「・・・・・・・・・・・・・・」
PS:私たちが、何らかの問題を持つ時はNLPの三要素でもある「柔軟性」が無くなったときです。
柔軟性ばかりでも、また問題になります。
大切なことはバランス感覚ではないでしょうか。
人間関係、コミュニケーション、仕事、等など!!!!!!
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